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第22話「脅威のベロ」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

休憩室の隅で、仮眠をしていた俺が、大きな音に驚いて目を
開けると、休憩室にはしゃがみ込んでいる千里ちゃんと
京子ちゃんが居た。
京子ちゃんに事情を聞きすぐに店内へと
向かったのだった。

店内では、千里ちゃんの元彼とナシモンさんが向かい合っていたので、
これはイカンと何かこの場を乗り切る策を考えた…。
ある考えを思いついた俺は、厨房へと戻り、
特製ビックリセブンを持って、ナシモンさんと元彼の間に割って入った。

「他のお客さんも居ますから、こういうのはどうでしょう?
この名物ビックリセブンで、激辛を食べた人は、
言う事を聞かなければいけないというのは?どうですか?みなさん!」
事の成り行きを見守って居たほかの客も巻き込み、引くに引けない
空気を作り出した。

しぶしぶ了解した、元彼とナシモンさん、俺が
それぞれ、ビックリセブンを食べた。その辛さにのた打ち回る
元彼、実は、全部のたこ焼きを激辛にしていたのだ。
開発の時、毎日激辛を食べていた為に、ナシモン&ダイスケコンビは、
激辛の刺激にはびくともしない脅威のベロを持っていたのだ。

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