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タスキ小説~恋のらいばる~ ブログトップ
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第三十六話「メリークリスマス」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

「お疲れ様でした~」クリスマスで賑わった店も閉店時間となり、
千里ちゃんをナシモンさんの待つミサキ公園まで連れて行かなければならないのだけれど、
なーんにも連れ出す口実・計画が浮かばないので、とりあえず
帰りの準備をしている千里ちゃんに
「これから、千里ちゃんの家の近くに用事があって行くから送っていくよ」と声を掛けた。

夏に一度送っていた事が有るせいか、意外とあっさり千里ちゃんは、
良いんですか?お願いしますと誘いに乗ってくれた。
車に千里ちゃんを乗せ、そこかしこから、思い出したように
ジョンの声が聞こえる街中の喧騒を一気に走りぬけ
車の進路を一路ミサキ公園へと向けた。

ちょっとだけ寄り道するよとミサキ公園へと向かう坂をあがりきり
公園を見渡せる丘の上に車を止めた。
「車おりて下の方を見て」そう言う俺に、若干不思議そうな顔をした千里ちゃんだったけれど車を降り
公園を見渡したそのタイミングで、車のヘッドライトを消した!

次の瞬間に広がるイルミネーションの海!自分で計画しておきながら息を飲むほどの迫力だった!
横に居る千里ちゃんはその光の海をうるうるした目でじっと見ていた。
「メリークリスマス」と叫びながら丘の下で手招きするナシモンさん
その傍らには、シャンパンやチキン勿論ケーキも用意してある。
千里ちゃんと俺は、その声に弾かれた様に走り出しナシモンさんの元へと向かった。

クリスマスの楽しい夜はこれからだ!メリークリスマス!

第35話 「 サインはおでこ 」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

ダイスケとの入念なリハーサルの為、寝不足続きの俺たち2人。
恋の力とは恐ろしいモノで、疲れなど吹き飛ばしてしまうのだ。

千里を喜ばせたいという2人の熱い思いは、
今1つとなって解き放たれるのである。

そしてついに、クリスマス当日。

そわそわと落ち着かない俺達2人に対し、
千里は次から次へとご来店のカップル客に、生中を差し出していく。
この後起こるドッキリ計画に気付く事もなく、、、

ニヤニヤとした表情を隠しながら、
思い出の黒蜜きな粉パフェを完成させ、千里へと手渡した。

「今日は失敗出来ないからな。これ、3番テーブルだよね?
ところで俺、ちょっと具合が悪くてさ。」

わざとらしくおでこに手を当てると、
そのサインを見てダイスケが割り込んできた。

「ナシモンさん、顔色悪いですって!今日はもうあ上がって下さい。」

ダイスケのナイスフォローも見事成功。
一足お先に早退させて頂きます。
心配そうに見つめる千里には悪いが、ここからが本番なのである。

後は任せたとばかりに、俺は三崎公園へと向かうのであった。

第三十四話 「作戦会議」 [タスキ小説~恋のらいばる~]


俺、ダイスケは今日、バイト終わりにナシモンさんの部屋にお邪魔している。
それというのも、あれだ。
クリスマスに千里ちゃんをビックリさせちゃうぞ!計画の
作戦会議の為なのです。・・・・が?

はずなのですが?こうして、二人揃って話をしてみると中々に
共通の話題が多い事・多い事・・・。いらん話が尽きない。

果ては、サッカーゲームを繰り返し、どちらかが負けると
挑戦をするという繰り返しに繰り返すうちに、窓の外は明るく
なってくる始末でありました。

これでは、きりが無いのでちょうど勝ち負けがイーブンになった
ところで、いざ!作戦会議となりました。

始めてみると、次から次と無茶なものや、笑いに走りすぎている物
なぜか、地球規模のアイデアまで飛び出し!
作戦会議は、白熱に次ぐ白熱!
両者が一歩も譲らないアイデアの
出し合い合戦となって行き、もう眠気も限界に達しようかというそんな頃合で、
ナシモンさんのナイスアイデアが飛び出した!

成功を確信してハイタッチをした二人は、笑顔のまま崩れ落ちた・・。

第33話 「 サプライズ計画 」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

世間ではクリスマスムードが漂い始めた12月。
おかげ様で忘年会の予約も徐々に入ってきている今日この頃。

忙しいとはいえ、笑顔満載で接客している千里を見ていると、
俺まで元気になってしまうのが不思議である。

ニヤニヤしながらお刺身を盛り合わせていると、
おせっかい焼きの京子が厨房に入ってきた。

「ナシモンさんって、千里にメロメロなんですね~。」

何なんだ? この意味ありげなセリフは、、、

「千里って、家族や恋人と一緒にクリスマスを過ごした事無いんですって。知ってました?」

興味津々の俺は京子の話に釘付け状態。
その横には、またしてもダイスケが居るではないか~。

「ナシモンさん、今回は一緒にドッキリ作戦といきませんか?」

まさに同感である。
最高のクリスマスを演出する為にも、ダイスケとタッグを組み、
千里を感動させようではないか~!

2人の思いが一致した所で、京子はホッとした表情を浮かべた。

こうして俺達2人のサプライズ計画が、動き出したのである。

第三十二話  「どっきりドキドキ」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

エンドロールが映し出され、カユイ外伝を見終わった
俺と京子ちゃんは、二人で号泣し、若干回りから浮いていた。
そんな時、前の席のカップルが立ち上がった。

上映ギリギリで会場に入り暗くなっていたので気付かなかったが、
前の席で見ていたのがナシモンさんと千里ちゃんカップルだった。
同じ上映時間のそれも前後の席になるとは予想していなかった。
気まずいなぁと思ったのが顔に出たのか京子ちゃんが、
気を使ってくれたのか、俺と映画を見に来た経緯を話してくれた。

折角、四人揃ったんだから一緒に遊ぼうと女の子二人が意気投合
こうなると、男二人はついて行くしかないわけで
ナシモンさんがおいおい、頼むよぉ~って顔をしていた事は
見なかった事にして、四人で買い物をしたり、ご飯を食べたりして遊んだ。

帰りは帰りで千里ちゃんと京子ちゃん二人で帰る事に
ナシモンさんにとっては、ドキドキ初デートの予定だったのだろうけれど
途中からは、中学生のグループ交際的ノリになってしまった1日であった。
まぁしかし、千里ちゃんも元気になってくれた様で良かった良かったな日でもありました。

第31話 「 初デート 」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

いよいよ待ちに待った千里との初デート。

俺たちの門出を祝うかのごとく、晴天に恵まれた午後1時。
徳さんから貰った映画のペアチケットを握り締め、
駅前のペデストリアンデッキで待つ事7分。
ついに千里が現れた!

職場では髪を束ねている彼女だが、今日ばかりはストレートヘアーをなびかせ、
女の子らしい格好をしているではないか。
何だか今日はイケそうな気がする~。
いつも以上にテンションの高い俺に対し、まんざらでもない様な表情を浮かべる千里。

そしていよいよ映画館にたどり着き、カユイ外伝の上演がスタート。
無論、スクリーンに釘付けの千里。
最初は余計な事を考えていた俺も、クライマックスが近づくにつれて徐々に感情移入。
エンドロールが流れる頃には、まさかの涙?

「先輩って、意外と涙もろいんですね~。」

ニヤニヤとしながら俺の顔を見つめる千里。
恥ずかしい一面を見られてしまった俺は、そそくさと席を立つ。

するとそこには、居るはずのないダイスケと京子が居るではないか。

気まずい空気を感じながら、この後4人が取った行動とは?

第30話『突然のお誘い』 [タスキ小説~恋のらいばる~]

俺、ダイスケはバイトが休みだというのに、
起きてから布団の中でうだうだやっていた。
何せ今日は、ナシモンさんの強引な手段で
実現してしまった。ナシモンさんと千里ちゃんの映画デートの日であり。
気が気じゃない。

そんな気分のままに、
時間を確認しようと携帯に手を伸ばしたその時、
着メロが鳴り響いた。液晶を確認すると京子ちゃんからの電話だった。
何事だろうかと電話に出て話を聞いてみると

商店街の福引を引いたところ、映画のチケットが当たってしまって
ちょうど見たかった映画だったから良かったものの
一人で見に行くのもあれなので、誰かを誘おうと思って
この人は暇に違いないと俺に電話をかけて来たらしい。
残念ながら京子ちゃんの予想通り、無茶苦茶に暇だった訳であるので
これと言って、断る理由も無く。
それじゃ急いで行くよと駅前に自転車で向かった。

待ち合わせた、駅前のファーストフード店に着いて、
京子ちゃんから渡された映画チケットを見て驚いた。
それはナシモンさんと千里ちゃんが見に行く映画と同じ
「カユイ外伝」の映画チケットだったのだ

第29話 「 直球勝負 」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

「ありがとうございます!これがあれば千里も俺もニンマリっす。」

幸運を呼ぶであろう映画のペアチケット。
俺は勢いよく徳さんに向かって手を差し出した。

「ちょっと待った~! そのチケットは絶対に渡しません!」

背後から現れたのは、興奮気味のダイスケであった。

どうやら彼もこのペアチケットを、何としても手に入れたいらしい。
千里への思いを忍ばせながら、両者共に1歩もゆずらない状態が続く。

すると注文の品を取りに、千里が厨房に入ってきた。

慌てふためく2人をよそに、徳さんはペアチケットを千里に手渡し、
あとは宜しくとばかりに、そそくさと厨房から出て行ってしまった。
千里はそのペアチケットを見るやいなや、嬉しそうな表情を浮かべているではないか。

「そのチケット、徳さんがくれるっていうからさ、俺と一緒に観に行かないか?」

俺の先制攻撃は正に直球勝負。

「え~、ホントですか? 前からこの映画観たかったんですよ。」

千里は即答でOKサイン。
一方、ダイスケは唖然としながら言葉を失った。

こうして2人の初デートが、現実のモノとなったのである。

第28話 『妄想族』 [タスキ小説~恋のらいばる~]

この前の事件から微妙な雰囲気の居酒屋つぼ九
ある日、ナシモンさんがおしんこ盛り合わせを作る後ろで、
手羽先の下ごしらえをしていると、何やら徳さんとナシモンさんの
話し声が聞えてきた。

「千里ちゃんが観たがっている映画のペアチケット。
ナシモンとダイちゃんのどっちにあげようかしら。」
と。徳さんが言った!

な~に~!千里ちゃんが見たがっている映画のペアチケット!
もし、そのペアチケットを手に入れれば、
「映画のチケット貰ったらペアチケットでさぁ、友達とも連絡取ったんだけど、
都合が合わないみたいなんだよ~、勿体無いからさぁ一緒に行かない?」的に
誘えるじゃないか!それも自らどうしても誘った風でもなく
自然な感じに誘えてしまえるじゃないか!

その上、一番あってはならない
この時点で、忙しいからと断られてもついでに誘った風であるからして、
告る前に振られる感じっていう一番微妙な感じに陥る事は無い筈だ!
このチケットは、絶対ナシモンさんに渡してなるものか!
と一人妄想全開で盛り上る俺、ダイスケでありました

第27話 「 ペアチケット 」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

すっかり秋も深まり、身も心も切なくなってきた俺ナシモン。

季節のせいなのか、それともこないだの出来事を引きずっているのか、
何だか仕事に集中できない状態である。

あの日から、千里の表情にもどこかぎこちなさを感じる訳で。
やはり元カレの事が忘れられないのか?

そわそわしながら厨房でおしんこを盛り合わせていると、俺の背中に激痛が走った。
得意の平手打ちで現れたのは、みんなのお母さん的存在の徳さんであった。

「最近元気ないんじゃない?男だったらシャキっとしなさい!」

そりゃ俺だって心の中では分かっているつもりだ。
だが千里の事を考えると、俺はどう行動して良いのか分からない。
すると徳さんは、ポケットの中から何かを取り出した。

「千里ちゃんが観たがっている映画のペアチケット。ナシモンとダイちゃんのどっちにあげようかしら。」

こっこれは、今大人気の俳優【松ケン】主演の【カユイ外伝】の無料招待券。
しかもペアチケット? 

このあと、千里をめぐって2人の熱いバトルが勃発する事となる。

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