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第19話 「 大丈夫? 」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

カンカンと照りつける太陽の下、
ようやく戻ってきたダイスケと千里。

すっかり丸焦げになった俺と京子に、
買ってきたカキ氷のカップを差出すダイスケ。

「なんじゃこりゃ~! 溶けちゃってますけど~。」

買出しに行ってくれたは良いが、この穴場のビーチまでの道のりを考えれば、
そりゃあ~当然である。
4人はほぼ同時に笑い出し、再び海に向かい走り出した。
まさに、男女4人夏物語といったところだろう。

最高のロケーションの中、テンションは最高潮に達し、
気が付けばもう夕方の5時。

荷物をまとめ、岩場をよじ登って帰ろうとしたその時、
千里が足を滑らせ転倒。
急いで駆け寄ると、どうやら足首をひねってしまったらしい。
俺は無意識に彼女の手を取り、背中にしょい上げたのだ。

「ちょっと先輩! 大丈夫ですよ~。」

痛がる仕草を見せながらも強がる千里。

「大丈夫だぁ~! 恥ずかしがるなって。」

少し強引ではあったが、彼女は素直に身を任せてくれたのであった。

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