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第10話 「記 憶」 [タスキ小説~恋のらいばる~]

「お疲れ様でした~。」
酔いつぶれたナシモンさんと店長が乗ったタクシーを見送った。

残された千里ちゃんと俺ダイスケはほとんど同時のタイミングで
「ふぅ~」っとため息をついた。
そのピッタリさ加減と、ため息の後にこれまたピッタリのタイミングで
鳴り響いたクラクションが何だかおかしくて
千里ちゃんと二人で、ケラケラと笑いあったのだった。

ひとしきり、笑ったあと千里ちゃんが
何処か、お酒の美味しいお店知っていますか?というので
サラリーマン時代に、よく通っていた
アイリッシュBarへと二人、微妙な距離を置いて並んで歩いた。

木で作られた、Barのオシャレな扉を開けると、
顔見知りのグループがテキーラ大会を開催していた。
じゃんけんで負けた人がテキーラショットを飲む
それを永遠と続けるだけの大会だ!

流れで、千里とそのテキーラ大会に参加する事になり
俺が7杯目のテキーラを飲んだ事、千里ちゃんの笑い声

そこまでが、ガンガンに痛い頭で思い出せる限りの昨日の夜の記憶・・だ。

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